25年間の臨床経験からみえてくる、「適切に損する工夫をすると得をする」、ということについてお話しします。
言うまでもなく、私たちには『損得勘定』というものがあります。
あまり、きれいな言葉ではありませんが
まったく損得を考えない人、というのは、ほぼいないでしょう。
そういう私も、
「これは、やるだけ損だな」
「これは、あの人がずいぶん得してるな」
というような、物の見方をしています。
今回は、それが良くないというお話ではありません。
これは
カウンセリングの中でもよくある
『あの時、ああしておけばよかったのに・・・』
『もしも、こうだったら、私は今、こんな風じゃなかったんです』
というお話にも通じるところです。

わたしたちが、後悔のない人生を送る、ということは、
実は、究極的に言えば不可能ではありません。
かなり難しいですが、理屈的には可能なのです。
そのポイントが、『適切に損する』ということです。
どういうことかといいますと
わたしは、今はこんな文章を書いたりしていますが
ほとんどの人が経験したことのない『高校浪人』というものを経験しています。
決して、いい高校を受験していたわけではなく
本当に勉強しなかったのです。それなのに、先生のアドバイスを無視しで、合格ラインにない高校を受験したのです。
結果、1年の浪人となり、高校には普通より1年遅れていきました。

これだけにフォースしたら
「人生の最初で躓いた」
「みんなより1年遅れた」
みたいにして、その後落ち込んで生きることもできます。
たしかに、大学には、浪人せずに入りましたが、個人的には、高校の1年遅れが気になって、なかなか友達に話せないこともありました。
けれども、心理学を専攻するようになって、難しさを抱える子どもたちと接するときには、この経験はとても役に立ちます。最初からまったく失敗も経験していないカウンセラーさんたちとは、違いますものね。
これは、結果的に
「損でしたか」
他にも、たくさんの失敗や、損失をしてきたのですが、
おおよその「損」「失敗」というのは、
それからの生き方で、いくらでも回収可能なもので、むしろ役立ったりするのです。

ですから
ポイントとなるのは、
『損の出し方』
『失敗の仕方だ』
と経験から言うことができます。
他にも、いろんなダメ出しがあるのですが
もし、今後、皆さんのご相談にのることがあれば、いくらでもお話いたしましょう。
せっかくの失敗を、ほんとの失敗にしないことです。
