「カウンセリングをうけてみたら?」
「話を聞いてもらえば楽になるんじゃない?」
「なにかおまじないのようなことをされるのでは?」
「催眠とかで、眠らされたりしないか心配」
「精神科に行くのと何が違うのかわからない」
カウンセリングという言葉は、世の中に浸透してきましたが、まだまだカウンセリングとは何か、ということを正確にお話しできる人は少ないと思われます。
まず、精神科と何が違うのか
といいますと、簡単に言えば『精神科は薬物療法が中心』ということです。

例えば、
不安が強ければ、不安を抑える薬
抑うつがあれば、気分を改善する薬
というように、「脳内物質や器質的な不調」に対して医療行為を行います。
既に、生活にひどく支障がでているような場合は、精神科の投薬治療をうけることが必要です。
一方、心理療法は、投薬治療以外で心理的な不調の改善にアプローチしていく方法です。

対話を基本とした方法(カウンセリング)もあれば、自律訓練法などのように、心身両面に働きかける方法もあります。
また、過去の経験を重視する方法もあれば、今現在の在り方に焦点をあてる方法もあります。
そうした様々な方法の中から、最適なものを選択し、実施するのがカウンセリングです。
精神科で、投薬治療と合わせて行われる場合は、精神療法と呼び、
精神科以外で主として心理職が実施する場合には心理療法と呼びますが、
基本的には同じことです。

例えば、「緊張」という症状があった時、自分で原因がわからずに緊張するのか、これまで何度も人前にでて失敗を経験したから緊張するのか、では意味が違うように、投薬で押さえたほうが良い場合と、投薬だけでは根本的な改善をしない場合があります。
これは、風邪をひいたときに熱さましを飲んでも、一時的に熱が下がるだけなのと同じです。
欧州などでは、精神科の投薬治療に至る以前に、必ず心理職がサポートをすることで、精神科薬を減らす取り組みをしています。
ところが、日本は、反対に投薬が必要になるまで我慢して、悪化してしまってから心理療法を頼りにする傾向が見られます。
どちらがよいかは、いうまでもないところでしょう。
