
前回のお話で、「ストレス」は必ずしも悪いものではないけれど、その大きさや、継続時間や、数が多すぎたりすると「疲れ」につながる、というお話をしました。
なるほど、と思えた方もいたかもしれませんが・・・
「そんなことを言ったって、家庭もあるし、仕事もあるし、職場の人間関係も、ご近所づきあいも、子どもの学校も、どれも避けられないじゃないか」
「仕事だって、こっちの取引先もあるし、新しい企画を考えなきゃいけないし、後輩の指導もしないといけないし、新しい業務ソフトも覚えなきゃならない」
その通りです。
かつての社会と、現代社会の大きな違いは、性別や年齢にかかわらず、様々な役割、仕事を複数にわたって同時進行しないといけない、いわゆる『マルチタスク』が求められる社会です。パソコンひとつ見てみても、今までのようにワープロソフトが一つだけ動いていればよいのではなく、オンラインの会議をしながら、プレゼンソフトを動かし、それをワープロソフトで記録したりと、同時進行していますね。
だから、疲れるのは当たり前の社会ですし、そういう仕事に就いている方のなかには「田舎暮らし」なんていうことを選択する方もいます。「田舎暮らし」というと、かなり大きな決断になりますが、その大切なポイントはとてもシンプルです。
「時間に追われない自分を持つこと」
「ひとつのことにじっくり集中して、味わえること」
です。実は
これは、著名なビジネスパーソンのほとんどがやっていることです。

驚くほど切り替えが上手で、仕事をしていると思ったら、町に遊びに繰り出していたり、いつの間にか海で遊んでいたり、たくさんの本を読んでいたりしますよね。
これは、マルチタスクをこなしているのではなく、その都度、一つのことに「集中している」のです。ですから、たくさんのことをやっていても「疲れる」ことなく、パワフルに見えるわけですね。
『マインドフルネス』という方法では、そうした心の機能に注目して「意識して一つのことに集中してみること」「複数のことから心を開放してみること」
そうすることが、リラックスにつながり、能力の維持向上に役立つと考えます。それが、グーグルなどの大きな企業でも取り組みが進められている理由です。
