『疲れ』はどこからくるのか

私たちは、「あ~疲れたな」という時には、おおよそ「体」のことを言っていると思うはずです。けれども、実際には「身体的な疲れ」と「心理的な疲れ」の二つがあります。

また、スポーツ選手の研究などから、私たちの「限界」というものは、身体的な体力の限界よりも、精神的な限界が先に来ることによって生じることがわかっています。

「心」の方が「疲れ」を感じやすい、ということができるのかもしれません。私たちが「心の疲れ」を考える時に切り離せないのが「ストレス」ですが、この「ストレス」という言葉も、身体的なものも、心理的なものも含んでいます。

例えば、「痛み」「嫌な臭い」「嫌な味覚」「暑すぎる(寒すぎる)環境」「騒音」などもストレスと言われますし、「身近な人との別れ」「引っ越し」「結婚」でさえも「ストレス」と言われています。

このように、私たちの生活はある意味「ストレスだらけ」なのですが、全てが悪いわけではありません。適度なストレスは私たちの生活の「ハリ」にもなっていて、集中力などにもつながります。

では、どんな場合に「疲れ」を感じるほどのストレスになるか。これには、大きく2つあります。

ひとつは、受けているストレスがあまりに大きく継続したりする場合です。例えば、アパートの隣の住人が、24時間、毎日、大音量で音楽を流し続けていたりする場合、これは大きなストレスです。

もう一つは、複数のストレスが一気に押し寄せている場合です。

例えば、こんな一日です。

満員電車で降りられず駅を通過し、出社したらクレームの電話が立て続けに入り、決済に上げた書類はミスだらけで差し戻され、あわただしくて昼食はとれず、缶コーヒーを買えばこぼして服が汚れ、デスクに戻ればパソコンが不調で、ようやく仕事が終わって家に着いたらドアの鍵が見つからず・・・

「なんて一日だ!!」と怒る気力もないはずです。

心が疲れているなと思った場合、なにか「大きい事」「続くこと」「重なること」がありませんか。もしコントロールできるものがあれば、ちょっとだけ調整することで、心の疲れを大きくしないことも可能です。