逃げるときは振り返らない

仕事は実際の「戦い」ではないのですが、勝負だったり駆け引きだったりすることが少なくないようです。例えば、自分の会社 対 他の会社の場合は、自分の周りにはたくさんの仲間がいて、上司もいますから、すべてが自分自身の責任ということは、ほとんどないでしょう。また、重要な判断については、むしろ自分自身とは違うところで決められていることもあるかもしれません。

他方、自分自身が孤軍奮闘しなければならないような状況というのも、人によっては経験します。

会社の人たちとどうもうまくいかない

家族との関係がなんだかぎくしゃくしてしまっている

自分の失敗は自分の責任であることを認めても、なかなか状況が好転しない

…など、自分自身で効果的な対処が見いだせないまま、ずるずると時間だけが経過していくような場合です。

こうした際は、まずは誰かに相談する、ということが一番なのですが、身近な人が理解を示してくれそうにない場合などは、そうした状況が「悩み」「ストレス」になっていってしまいます。

気を付けなければならないのは「必ずしも自分が悪いのではないけれども、だからと言ってすべて相手が悪いというわけでもない」ことです。『いろんなことが悪化してしまっている状況』では、「悪者探し」をしてしまうことが多いものです。

「この件については〇〇が悪い」となると、結論がわかったような気がして、周囲がそうした結論に同調することがあります。このことを社会心理学では『スケープゴート(いけにえの羊)』と言います。

学校でなかなかなくなることがない「いじめ」の問題も、そもそもの人間集団の機能が働いていることも言われていて、結果として、いじめたほうも、いじめられたほうも傷つくということがよく言われます。

そんな状況を感じて、しかも、自分の体や心に影響が出てしまうようなときはどうしたらよいか。

いちもくさんに逃げましょう。

「逃げるのは良くないことだ」

「逃げないで向き合わないと」

と思ってしまうのも理解できます。

もちろんそういうこともあるのですが、体や心が持たないような場合は話が別です。

「振り返るな 振り返るな。振り返ってもそこには夢がない」と寺山修司は言いましたが、逃げると決めたときは一目散に逃げましょう。

でも

やっぱり、急に家からいなくなったり、会社を無断欠勤したりするのは気が引けるはずです。当社の相談サービスは、「逃げたいけど・・・逃げられない」という方の相談に応じています。

ちょっとの前に、「逃げるは恥だが役に立つ」なんていうタイトルのドラマが流行りました。カウンセリングを利用するくらいのことは、とても役に立つです。