
私たち一人一人は、なんのために生きているのでしょう
これは、実に難しい質問です。
学校の先生なんかに、中学生とか、高校生の子が聴くと「これからの人生でそれを見つけて下さい」なんていうことを言ったりします。
なんかちょっとずるいですね。そういう時は、「先生はなんで生きているんですか?」と聞くと、もしかすると、あまりはっきりした答えがないかもしれません。
また、もしかすると「先生が、自分のこととしていうなら・・・」と、ご自分の考えを言って下さるかもしれません。

私個人の「生きる目的」は何か、と聞かれたら、私はいつも答えを用意していて「人と出会うためでしょう」ということにしています。もちろん「今のところ」です。
なぜ、そう思うのか、というと、私個人は、そんなにたいした能力もなく、これと言って何かすごい功績を世の中に残してきたわけではありませんから、正直に申し上げて、「私は世の中役に立っている」ということを大きな声で言える自信はありません。
だったら、生きている意味はないかというとそういうわけでもないのではないかと思っています。皆さん一人一人もそうです。
なぜかというと、
例えば、世の中に、人が一人しかいなかったら、それがどんなに優れた人であったとしても、社会というものは作りません。一人では文化も文明も作れません。

人間は、もし一人であれば、その人がどんなにすごい人であっても、何もできないのです。
もし、私自身がなんていうことがない人であるとしても、私がそうであったように、他の「そこらへんの人」たちから影響を受け、他の普通の人たちに影響を与え、その人たちがちょっとすごい人たちと関わっていたり、すごい人たちに影響されて社会をつくったり、そういう「人と人のかかわり」によって、世の中が作られるのです。
ですから、私たち一人ひとりの生きる目的の多くは、人と関わることによって達成されると考えています。すごい人になろう、と思っていたら、それはまた別の目的があるかもしれません。

人と人とのかかわりは、良い思い出ばかりではなく、辛いものがあるでしょう。
でも、そのかかわりは、どこかに影響を及ぼしていますし、それが無かったら、今この社会とはなにか違うものになっていたかもしれません。
今の世の中が、良いとか悪いとかいうことはわかりません。
もし、悪いと思うなら、良くなるようにしていって、人と関わっていけば、そういう流れが作れるかもしれません。私たちは、良いときも、辛いときも、誰かに伝えることをしたときに、必ず誰かに影響を与えています。
まあ、多分、ですけど。
