悩みはいつ終わるのか

古い話をしてもつまらないので、手短に例として挙げますが、バブル崩壊して就職難のころが、私の学生時代です。

『就職先をどうするのか』
その当時の学生たちの最大の関心事でした。

『ワークシェアリング』なんていう言葉がはやったころなので、「少ない仕事をみんなで分けましょう」といって、「名ばかり店長」などの非正規労働の問題が表面化したころです。そうなりますと、「就職できなかったらどうしよう。どう思われるだろう」というような不安が強くなり、さらに不安が強くなると「こんなに不安な自分だったら、仕事はできないのではないか」とさらに不安になる…

という悪循環で、食欲は無くなりますし、人とは会いたくなくなりますし、緊張して気持ち悪くなるし、今思うとちょっとした鬱状態にあったのかもしれません。カウンセリングを勉強していながら、自分でも精神科に行こうかと考えた時期でした。

でも、そんな状況も、いざ就職が決まってしまうと、すっかりどこかにいってしまいました。我ながら、単純だと思います。こうしたことは、人間が生きている限り、どんな状況でも起こり得ます。

簡単に言えば『こうありたいのに、そうなれない』というギャップは、そこかしこに散らばっているためです。

健康でいたいのに、病気になってしまった。
親に生きていて欲しかったけど死んでしまった。
若いころはあんなに能力があったのに、年を取ってしまった。

恋愛なども同様ではないでしょうか。

悩んで、苦しんで、イライラしていても、いざお付き合いしてみたら楽しくて仕方ない。そう思っていたら、今度は仲が悪くなって、また悩んで辛くて。

こんな感じでしょう。
先のことは誰にもわかりませんが、まだ若い方で、人生の「節目」みたいなものに差し掛かって悩んでいたりする方に、概ねお話しておくことがあります。

それは…

「1年後に、その悩みは同じにはならないことが多いです」ということです。よく、「時間薬(じかんぐすり)」と言ったりします。

ショックなことがあった時は、誰だって落ち込みますし、悲しいし、つらいものです。その悩みは異常ではありません。しっかり味わって大丈夫です。他方、理由もないのに長く続く苦しさは、「悩み」とは言わず「病気」であることがあります。

そうした場合は、マインドフルネスなどの対応ではなく、病院を受診したり、カウンセリングを受けることをしてみてください。その方が解決が早いです。