25年間の臨床経験からみえてくる、誰でも持っている『こだわり』について知ると、自分をコントロールできるようになる、ということについてお話しします。
わたしたちは、いろいろな好みとか、感情を持っています。
例えば、写真を撮るのが好きなのですが、そうすると、まずカメラですね。
性能が良いものが発売されると気になりますし、新しければよいというわけではなく、むしろ昔の古いレンズに味わいがあったりして、それも欲しくなったりします。
最近は、デジタルカメラが主流ですが、フィルムカメラにも魅力があり・・・
みたいなお話を始めると、たぶん気に合う方ならずっとお話することができます。

こんな風に、興味がある人同士だったら楽しく共有できる「こだわり」も、まったく関心がない人にとっては
「何が楽しいのかさっぱりわからない」
「お金と時間の無駄」
というようなものに見えるでしょう。
また、こうしたこだわりは、楽しいだけでなく、実は悩みのタネでもあります。
欲しい、と思ったらすべて手に入るかと言うと、そういうわけではありません。
ものすごく高価なものもありますから、まったく手が出ないということもあります。
でも、他の人が持っていたりすると、なんとも悔しかったり、うらやましかったりしますね。
何とかして自分も手に入れられないか、あの手この手を考えたりします。
でも、手に入らない。

これは、
「カメラくらい別にどれでもいいじゃない」
という人にはわからない悩みでしょう。
そして、
みなさんも、そうした「自分なりのこだわり」によって、苦しんでいることが実に多いのです。
例えば、
「恋愛」もそうです。
「仕事の成果」
とか
「出世」
とか
他の人にとっては、「どうでもいいもの」に、こだわっている自分がいるので
「つらい」
と感じているかもしれません。
「気にしても仕方ないよ」
と言われても、気になって仕方がない。
それが、「こだわり」と言うものです。
生きているうちは、きっと何かに対してこだわりを持ち続けるのが人間ですが、
10代でこだわっているものと
50代でこだわっているものは
ほぼ違う
と思っておくとよいと思います。
今、どんなに欲しい車があったとしても
今、どんなに好きな相手がいたとしても
50年後は、違うことを考えています。
もしかしたら、たった1年後でも、違うかもしれません。

カウンセリングの場では、そういう方をたくさん見てきました。
ですから
「こだわってつらい事」
というのは、人それぞれですが
「解決しない悩み」と言うものは、実は少ない、と思っておいてください。
大丈夫です。その悩み、いつか必ず無くなります。
KIRIHARE所属 臨床心理士
