25年間の臨床経験からみえてくる、右利きと左利きの世界、ということについてお話しします。
研究ネタがつづいて恐縮ですが
わたしは心理検査法、というものも研究対象にしていました。
大学教員をしていたころは、学生に検査法を教えるプロセスとして、心理検査を体験してもらい、それをもとに研究をしたりしていました。
風景構成法
という簡単な落書きみたいなテストがあります。
これは、一枚の紙に、家とか木とか人とか川とか山とか
そのあたりにあるような風景を描いてもらうことで、その人の心理的状態を推察するものです。
わたしは個人的にはこのテスト法を得意としていましたが
何年かやっているうちに
疑問に思うことが出てきました。
一般的な解釈ほうが、あまり通用しないケースを
同様の条件で感じることが多かったのです。

それが『左利き』でした。
学生が100人いますと、3.4人は左利きの学生がいるのですが
右利きの学生と、左利きの学生では、
同じ紙に描いた絵と、分析方法が反対になるのです。
あ、
断言はできませんね。
反対になると考えられるのです。
これは、心理学的にどういうことかというと
簡単に言いますと
過去と未来、という時間軸のとらえ方か異なっていて
例えば、この文章を読んでいる方にちょっとイメージしていただきたいのは
横置きのA4の写真があって
人物が、紙の左側にいて、右上の角を見ているところをイメージしてください。
これは、なんとなく、希望を感じませんか?
予備校のポスターなどは、だいたいこの構図なはずです。
こうしたイメージが左利きの方は逆向きになりやすいのです。
私個人としては、
人物が右に立っていて、左上を見ている写真は、なんとなく過去向きに見えてしまうのですが、
どんな感じでしょう。

これについては、どちらが正しいということでも、良い悪いでもないのですが、
身体的特徴である
利き手の違い
だけでも、心理検査の結果は変わってきます。
ということは、外見的なところや、
身体機能的なところを見ることで
性格を把握できるものもあるのかも
という、ちょっと楽しい人間観察の視点になると思いませんか?




















