軽薄短小(けいはくたんしょう)

私たちの生活をはじめ、現代社会は様々な問題や課題にあふれていますが、その代わり、便利なものもたくさん身の回りにあふれています。スマートフォンはどんどん高機能化して、画面もきれいです。ノートパソコンは、薄く、小さく、高性能になっています。車も燃費がどんどん上がり、金属加工やプラスチックの技術で車体も軽く、デザインもかっこいいものばかりです。

こうした、軽い、薄い、短い、小さい、という急激な流れの中にあって、私たち人間そのものは、そんなに生き物としての在り方は変わっていません。むしろ、たくさんの人を置いて、文化や技術がどんどん先に行ってしまったり、その反対に、人が機械や情報に急かされてしまう時代になっているかもしれません。

 

時代で変化しないものを感じてみましょう

ロウソクや、お香などを用意してみましょう。※火事にならないように注意しましょう。

ちょっと薄暗くして、ロウソクをつけて、その炎を眺めてみましょう。お香であれば、細く登る煙を眺めてみてください。これらは、時代がどんどん先にいっても、昔からほとんど変化していない動きをします。薄暗い部屋でのロウソクの暖かさや、明るさ、お香の香りなどを感じてみましょう。

お香が燃え尽きるまで、または10分ほどでよいので、少しの間、テレビやパソコン、スマートフォンなどから離れた時間をもってみましょう。いろいろな考えが浮かんできても構いませんが、その時は、炎や煙を見たり、感じたりすることに意識を向けてみましょう。

 

歩くために歩く

何のために歩く?

新型コロナの影響で、在宅ワークとなっている方もいらっしゃるでしょうし、混雑した電車で通勤されている方もいるかもしれません。自転車での通勤の方とか、自家用車の方もいらっしゃるかしれませんね。私たちの『移動手段』の最も基本的な方法は「歩行」です。目的地があって、時間と体力さえあれば、とりあえず「歩いて」行くことができます。

最近、どんな場所を目指して歩きましたか。そして、「どんなふうに」歩いたでしょうか。

健康のためにウォーキングをしているという方もいらっしゃるかもしれませんが、すべて「歩く」ことは「手段」になっていますね。多分、歩いている最中は、目的の場所を探したり、いつもの目印を見つけたり、消費カロリーを確認したりしているかもしれません。

『歩くために歩く』ことをしてみましょう

通勤の帰り道でも構いませんし、帰宅後に空き時間にお部屋の中でちょっとうろうろしてみるのでも構いません。ご自身は、歩き始めはどちらの足から歩くんでしょうか。

最初の一歩の足の裏の感覚は、どんな感じですか?

どの筋肉を使っていて、背中の筋肉は動いていますか?

外で歩いているなら、顔に当たる空気は冷たいですか?

歩いている町に漂っている空気は、どんな匂いですか?

「よい」「わるい」という「感想」ではなく、「どんな感じなのか」に意識を向けてみてください。その間、さまざまなことを考えるのではなく、体や五感に意識を向けてみましょう。いろんな雑念が入ってくるのはもちろんのことですが、それはそれとして否定しなくても大丈夫です。

「ああ、いろんな考えが入ってくるんだなあ」というくらいで大丈夫です。

ランチで心を整えよう

ランチはどうしてますか?

皆さんは日常のランチは、どのようにされていますか?
社員食堂という方も、お弁当という方も、もしかしたら外回りの車の中でコンビニご飯という方もいるかもしれません。どれが良くて、どれがいけない、ということではありません。

でも、もし「急いで早く食べて仕事に戻らないと!」と毎日過ごしている方がいたら、週に一回でもいいので、次のことを試してみましょう。

感覚を確かめてみよう

お昼または、夕ご飯のどれか一品でいいので、食感、味、舌触り、のどごし、後味まで、しっかり味わって、感覚をたしかめてみましょう。

私たちは、普段様々なことを考えたり、ほかの人のために何かしようと努力したり、怒られたり、イライラしたりしています。

皆さんもよく知っている『茶道』は、そういう日ごろの様々なことを一切抜きにして、『一杯のお茶』のことだけを考えて取り組むといわれます。お茶の作法、というのはその中で生まれた手順なわけですが、私たちはなかなかそんなことはできません。

でも、身近な食事の、ほんの一品くらいなら、しっかり味わって、感じる時間を持ってもいいかもしれません。そうした一つの変化だけでも、ちょっと充実した時間を持つことができるかもしれませんよ。

お布団に入ったら

一日の仕事を終えて、家にたどり着いて、ご飯を食べてお風呂に入ったら、もうウトウト・・・気が付いたら朝だった、という方は、むしろ幸せかもしれません。

今、多くの方が、疲れているのに眠れない。眠っているはずなのに、疲れが取れない、と感じています。明日も仕事だから早く寝よう、と思って布団に入っても、頭にいろんな考えが浮かんでは消え、また別のことを考え、という方はいませんか?

思い浮かんでしまうことは悪いわけではありません。人間は、一日の中で18000項目のことに想いを巡らせるということを聞いたこともあります。でも、せっかく布団で休む時は、体も心も休ませてあげたいものです。

 

布団に入ってから様々なことを『考えない』方法

布団に入ってからも、明日の段取りを考えたり、今日起きた様々なことに想いをめぐらせて、後悔してみたりするのを、ちょっと一休みしてみましょう。

やってみることは簡単です。

あたまに何かが浮かんできても、それに触れないこと、考え始めないでいてみましょう。

シンプルな方法は、

1.自然に息を吸って、息を吐く・・・これを繰り返します。

2.息を吸えばおなかが膨らむのが分かりますし、息を吐けばおなかが引っこむのが分かります。

3.そのおなかの動きに合わせて、膨らんでいるときは、「膨らむ 膨らむ 膨らむ」とおなかに意識を向けてみましょう。

4.反対に、息を吐くときは、おなかが小さくなります。それに合わせ「縮む 縮む 縮む」と頭に中でおなかに意識を向けましょう。

「膨らむ 膨らむ 膨らむ   縮む 縮む 縮む」という感じです。いろんな考えや思いが頭の中には入ってきても、とりあえず、「膨らむ」「縮む」に意識を向けなおしてみましょう。

 

どんな感じで眠りに入るか。そして翌朝、どんなふうに目覚めるか、試してみてください。

マインドフルネスとは

私たちの日常生活は様々な刺激やストレスにあふれています。仕事だけではなく、対人関係、家事、子育て、ご近所づきあい、病気の治療など、必要なものばかりですが、あまりあわただしすぎるとストレスを感じてしまうこともあるはずです。「マインドフルネス」は、近年注目されている心理療法の一つです。

もとをたどっていくと、「瞑想」など「禅」の際にみられる精神的な動きを分析して、私たちの日常に生かせるように宗教性を取り除いたものと言われています。
このコーナーでは、日常のなかのちょっとした工夫でストレスを緩和し、充実感を得られるポイントを1週間に一回のペースでお伝えしていくものです。

『KIRIHARE』では、「自律訓練法」の動画などもご紹介していますので、そちらにも取り組んでみると、より健康的な毎日を過ごせるかもしれません。
それでは、シンプルな課題で、マインドフルネスな毎日を送っていきましょう!